みーちゃん

パニック・ルームのみーちゃんのレビュー・感想・評価

パニック・ルーム(2002年製作の映画)
1.0
偶然途中から見たテレビの2時間ドラマなら許せる。デヴィッド・フィンチャー監督で、ファイトクラブの次作(三年後)だから期待したが、面白くなかった。少しだけ面白いところもあったけど、ほとんどが面白くなかった。

ワンシチュエーションなのは悪くない。パニックルームに逃げ込んだきりではなく、犯人の隙をつきながら必要に駆られて出たり入ったりするところは良かった。

なぜこんなに面白くないんだろう?と考えると登場人物が誰も魅力的じゃない。これは致命的。展開も雑。たぶん制作途中で諦めたと思う。

◇ここから本編に触れます◇
考察する必要は全くないけど、言いっ放しも何なので。

犯人達のチームワークがバラバラで素人の寄せ集めだとすぐに分かるが、コメディっぽい会話が多々あり、笑わせたいのか何なのか意図が分からなかった。そしてフォレスト・ウィテカー。彼が生活苦で犯行に及んだものの、本当は真面目で優しい人物という設定自体は良いが、それを最初から無駄に出し過ぎ。観客に汲み取らせる程度に抑えた方がセンスがいい(注射のエピソードをもっと魅力的に使えばいいのに!)。

もしくは、いい人路線で行きたいなら、もっと早い段階で犯人を仲間割れさせて、実はこの犯行現場の大半はフォレスト・ウィテカーは母娘を守るために戦っていたとかも有り(で、誤解されて撃たれるとか)。とにかく犯人側をドラマに活かした方がいい。

あと一つ疑問なのは警官が訪ねて来たシーン。人質になっている娘を守るために、何事も無いふりをして帰そうとするのは分かるけど、声は犯人に聞こえていないわけだから、顔は笑いながら、言葉だけでSOSを伝えればよい気がする。違うかな?(ついでにセリフも変だったわー)。あの意味が最後まで理解できなかった。

※メモ:シアタールームpopIn Aladdin