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ギャンブラーのseapony3000のレビュー・感想・評価

ギャンブラー(1971年製作の映画)
5.0
好きな女に好きとも言えず部屋でひとり言、殺し屋ヒューミラリスには舐められるわ最後の朝のまったくヒーロー要素ゼロのベイティ。自分の店に逃げ込んで好物の生卵をカウンターのなかで飲み干すベイティ。娼婦の殺傷騒ぎや、俺の妻に手を出すなって乱闘で頭殴られて数日後に死んじゃったバートレムゼンはじめ、さまざまな男たちがそれぞれの死に方をする様をアルトマンな距離感でみせていくの、改めて感動する。店の女全員と楽しく寝た翌日にはあっさり凍った池に浮かんでいるキース。そいつを遊び半分で殺したガキは湯桶のなかで絶命していたり。教会のなかでの銃弾にちぎれる腕。中国人が密集する阿片窟でまどろむジュリークリスティの眼球目線も唐突で痺れる。

ベイティが着ているオイルコーティングの黒のロングコートカッコいい〜
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