McGuffinマクガフィン

鉛の時代のMcGuffinマクガフィンのネタバレレビュー・内容・結末

鉛の時代(1981年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

「鉛の時代」とは政府や軍による国民への弾圧が厳しく、そのために反政府勢力によるテロ活動が活発化した時代を指す言葉。内戦や紛争までには至らない。

1970年代にテロリストとして逮捕され、獄中死したグードルーン・エンスリンと、その姉で雑誌記者のクリスチーネがモデル。

うそー!なところで終わった。

姉ユリアンネ
妹マリアンネ
妹の息子ヤン
妹の元夫ヴェルナーは自殺

テロリストとして捕まった妹の面会に行く姉。刑務所での面会が幾度となく描かれる。立ち会っている看守の表情が何とも言えない。無表情を貫くべきなのに、姉妹の話に聞き耳を立て口元がニヤリと緩む。その居心地の悪いこと。
時々挟まれる少女時代の回想シーン。
授業で見せられたホロコーストの映像は長い。
繰り返される面会で姉は妹の生き方に理解を示していく。妹のことでいっぱいになる程恋人とうまくいかない。

直接触れ合える距離の面会ではセーターを脱いで交換。まるでサッカーの試合の後のよう。ガラス越しの面会になってからはドッペルゲンガーのように姉妹の顔が重なる。

鳴り響くタイプライターの音。

序盤で全く登場しなくなった姉の息子が終盤になってモンスターのような存在感で現れる。