白人警官、ラテン系鍵師、黒人プロデューサーなど多様な人種・職業にスポットを当ててアメリカの人種差別・銃社会を描いた群像劇。
見る前のイメージとしては「ブローク・バック・マウンテンが取るはずだったアカデミー賞作品賞を掻っ攫った」というマイナス面と「逆にあの作品をおさえて選ばれた」という期待感がありました。
実際、場面転換や時系列の流れの演出がとてもキレイで、アメリカ社会に蔓延る偏見、差別、マイクロアグレッションが様々な角度から随所に散りばめられていていい作品だと思いました。が、それがどれくらい刺さるのかは見る人の感覚、バックグラウンドに大きく左右されそうです。
演技ではマットディロンがMVP。車のクラッシュシーンは息をのみました。