Shinta3

クラッシュのShinta3のレビュー・感想・評価

クラッシュ(2004年製作の映画)
4.5
冒頭のドンチードルの呟く、人は触れ合いたいんだの言葉から様々な物語が紡ぎ出される感じが良い。描かれるLAの街はあらゆる人種差別に溢れ、憎悪の連鎖で醜態の極みを晒し観るものをゲンナリさせる。ところが何かをきっかけにそれぞれの物語は改善の兆候を示し、今度は小さな希望を与えてくれる。この物語の中には模範的な人間は存在しないし、押し付けがましい教訓や教えもないが、観た後には大切な誰かを抱きしめた様な温かさが胸にじんわり広がった。
例えとして相応しくないのだろうが、伊坂幸太郎の小説の構成との類似性を感じた。
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