メリエスが複数の場面を用いた最初の作品、かつ彼にとって最初のビジネスとして成功した作品(※)
1つ1つのシーンから1コマ抜き出せば宣材写真に使えるので、「複数デザインの広告を作れる」というビジネス面でも複数ショットを用いるメリットがあったようだ。
「知名度の高い原作の映画化」である点もヒットした理由の一つだろう。
この成功で自信をつけたメリエスは翌年、本作と同じく原作(というか史実)があり、さらに豪華な描写と長大なフィルムで作られた『ジャンヌダルク』を公開した。
ちなみに『月世界旅行』で月の女神を演じたブルエット・ベルノンが、今作ではシンデレラをサポートする魔法使い役で登場している。