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容疑者Xの献身のnattokoのレビュー・感想・評価

容疑者Xの献身(2008年製作の映画)
5.0
小説読んですごく切ない気持ちになって
映画はさらっと見た感じ
これももう一回見直さないと…

【2024/4/25 再視聴】
誰も幸せになれない話なのに、「圧巻で面白かった」と言っていいんだろうか。
石神の死んだような目と声と猫背は、彼の人生と何をやったのか、がすごく表れている。
この事件の一連の真相を湯川が暴いていくことで、湯川自身も友人:石神の行動に苦しめてられていた。
守られた親子と、その真実を知ってしまった母も、皆んなが苦しい。

でも石神だけは「苦しい」という感情だけではなかったんだろうなあ。
むしろ事件のことが進むにつれ、苦しいとは逆の方向に感情が向かったのではないか。「楽」「嬉しい」のようなポジティブな言葉や言葉ではない。
「彼にとっての」別の幸せの在り方、生きがいを表す言葉が、愛と献身なのだろうなあ。
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