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容疑者Xの献身のごはんのレビュー・感想・評価

容疑者Xの献身(2008年製作の映画)
5.0
原作未読、テレビドラマシリーズはあのBGMと「実におもしろい」のセリフ知ってる程度で鑑賞。

映画から見てもつまんないかな…と思ってたけど、湯川が警察に協力する経緯とかはあんまりわからなかったけど(単純に依頼受けただけ?)十分楽しめた!

原作もドラマシリーズも人気なの納得な面白さだった!

湯川と石神の天才同級生同士の地味だけど淡々としてるけど本人たちは楽しいんだろうなって感じの宅飲みシーンがなんか良い。
石神の部屋自体、本だらけでいかにも学者な感じがするのが良い。
作品によっては天才の部屋とかデスクがミニマリズム極めたような整理整頓された状態で描かれる事もあるけど、個人的には天才であればあるほど、本やら資料やらでごっちゃごっちゃなほど異才感があって好き。

石神の「隣同士が同じ色になってはいけない」って四色問題のセリフ
お隣の花岡さんと結ばれる事はない悟ったようなセリフにも取れるし、罪を被った自分とおなじ犯罪者になっちゃいけないって意味にも取れて、天才数学者のキャラクター性と想いがうまく重なったすごい印象的なセリフ。

ラストは悲しいエンドだとは思うけど、
事件としては収まるところに収まった感じ。

見返りを求めず自分を犠牲にできる石神のメンタルの強さはすごいんだけど、その犠牲を知りながら平穏に生きていくなんて常人じゃそうできる事じゃないってのが石神の誤算でもあるのかな、あと捜査に湯川が関わってきたこと。
花岡が石神の犠牲の上に平穏に生活できるような人だったら引っ越しの時挨拶に来ないだろうし、石神も好きにはなってないだろうな…

ラストの取り調べ室での石神のなんとも小さい感じ、猫背で物理的に小さく見えるって以上に雰囲気からしてなんとも傷心してる感じがして俳優の演技ってすごいなぁと…もちろんこのシーン以外も石神の湯川とは違う天才異才っぽい感じがすごい伝わってくる。

その後どうなるんだろなー
後日談気になる…
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