このレビューはネタバレを含みます
かなり前にもテレビで観ていたけれど記録してなかったらしい
愛する人を守るため自分が完璧に罪を被る工作をした友人の罪に、湯川が向き合う
間違いない原作を、派手に飾ったりせずに丁寧に映像にしている印象を受けた
湯川の人間的部分や過去を前半は伏せておいてあるので、湯川と石神が初めて2人きりで会話するシーンとラストの解決シーン、
観客にとって、謎解きが二段階存在する構造がすごい
偶然でも命を救ってくれた相手を罪から守る
それは恋であり忠義であり、古典的な誠の心…
映画これだけ間を取ってやってほしい
犯行のシーンをかなり序盤に見せるのは御家芸だが、それにしてもそれによるカタルシスがすごい
ささやかな日常に深くて温かい愛を抱いていた石神が、自分を蔑ろにすることでしかその愛を表現出来なかったことが心苦しい
湯川が石神の罪を責めたあと、自分の中でしっかり石神の人生と愛を捉え直していたシーンが響く
石神の愛だけでなく、湯川の友愛まで回収する手腕。さすがです。
湯川と内海の間に「友人として話を聞いてくれ」と言える絆が芽生えていること、
草薙が湯川を信頼し自分の権利を使って協力すること、
この二要素で主人公サイドもきちんと続きを描いている、バランスすごいよ〜
今更だけど主題歌神だよね