このレビューはネタバレを含みます
土プレ!
何回観ても素晴らしい作品だと思う。非の打ち所がない。
石神は堤真一しか考えられないよなぁ。中学の頃原作を読んだけど、くたびれたぼそぼそ感をまさに演じきってる。真面目で実直で数学にしか興味が無くて、哀愁も漂うのにすごく魅力的でかっこよく見える。
人生に価値を見出せなかった時に、彩りを与えてくれたお隣家族。Twitterで四色問題がその彩りのメタファーだって考察ツイートを見て目から鱗だった。自分と違う色を教えてくれたけど、決して同じ色になってはいけない、犯罪に手を染めてはいけない、愛してはいけない…。
すごく切ないなぁ。もっと上手い方法があったかもしれないけど、家族のことを思えばこの道しか無かったのかもしれない。ストーカーのフリまでして自分との関係を断ち切らせようとするのは本当に泣けちゃう。
あまりにも堤真一の石神が良すぎてこの映画だけ主役が湯川じゃないね。