エテニ

容疑者Xの献身のエテニのレビュー・感想・評価

容疑者Xの献身(2008年製作の映画)
3.7
男女の色恋を超えた何かを見たくなってふと、ずっと前に見た堤真一の泣きの演技がすごく印象的なこの映画を思い出し鑑賞。

あれ、もっと純粋な愛が描かれてた気がしたんだけどやっぱり勉強に費やしすぎてきた人の道理を外すストーリーだっけ…と思いきや、素晴らしい数学者の計算高いアリバイ作り。
最後の咽び泣く姿には、己の「献身」が不本意ながらも花岡靖子に伝わったことに僅かな喜びが含まれているように見える。
湯川に暴かれ、罪が無駄になることへのやるせない気持ちだけの涙にはには見えない複雑な涙。
これがより一層石神を人間足らしめる。

当初の目的からは外れたが、この堤真一の泣きの演技は何回見ても圧巻される。
この映画は堤真一のための映画だと思うくらい、演技の上手さが際立っている。


見てきた映画は多くないが、泣きの演技でずっと印象に残っているのは容疑者Xの献身の堤真一と、万引き家族の安藤サクラ
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