何者にもなれない人

容疑者Xの献身の何者にもなれない人のネタバレレビュー・内容・結末

容疑者Xの献身(2008年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

事件の全貌が明らかになる過程は観ていて感心するものがあるが、他人の幸せな時間を愛すことができるほどの人間を自殺直前まで追い詰めた世の中や原因が明らかになっていないことに対してのモヤモヤが残った。

殺人事件の犯人を守るための殺人という結果だったが、これが3重4重と重なり被害の拡大に繋がらずに済んだのは石神さんの苦しんだであろう孤独が不幸中の幸いだったということだと思う。