原作もドラマも詳しくは知らないのだが、普段はメジャーエンタメ作品をあんまり観ない知人が「これの堤真一はよかった」と言うので観た。
自分には自動的に泣いてしまうシチュエーションがいくつかあって、その中のひとつが「有能な醜男(もしくは自分を醜男と思っている暗い男)の愛」なので、見事にそれをつかれ咽び泣き。その愛に大きな過ちがあるのもダメ押し的に情緒にくる。夜に思い出してまた目が痛くなるまでおいおい泣いた。
有名な(ネタバレを恐れて情報に触れないようにしていたが、知人に勧められる前から凄いというのは耳にしていた)終盤の演技はもちろんだが、堤真一が登場から一貫して凄い。この男がどういう人物で、どういう人生を辿ってきたのか、この先何が起きるのかをすべて予感させる佇まいに、最初から胸が痛くなった。
ガリレオシリーズは福山雅治と柴咲コウがメインなのよね?堤真一中心にカメラが向けられて、ふたりが控えめなのも良かった。ただ雪山のシーンは「福山がシリーズの主人公ですよ」感を頑張って挿しこんだみたいに見えたかな。
今もだけどこのときの福山雅治は際立って細いな。堤真一との対比が凄く良かった。
娘が可愛すぎる。あれは嬉しいよね…。