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軍神山本元帥と連合艦隊のmhのレビュー・感想・評価

軍神山本元帥と連合艦隊(1956年製作の映画)
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いまとなっては数多い山本五十六の偉人伝だけど、これはその二本目。
東宝「太平洋の鷲(1953)」がいちばん最初で、それをみたひとにとってはかなりの既視感を伴う内容。
東宝で当たったから、二匹目のどじょうを新東宝ですくいにいった感じかな?
全盛期佐分利信を知らない俺がいうのもなんだけど、大河内傳次郎のほうが合ってたなぁと思った。
こちらの山本五十六に長所があるとすれば、どこにでもいそうなおっさん感があって、その点ではリアリティあった。
実際の山本五十六がただでさえチートキャラなので、それを薄める効果がある。
のちの山本五十六を演じた役者さん含めたら、役所広司の役づくりが頭ひとつ抜きん出てるけど、これは100パー主観だな。
つーか、いくつもの山本五十六がごっちゃになってて、ミッドウェーのたびに南雲中将がミスって共感性羞恥を刺激してくる。
それにしても1950-1960年代の戦争映画って、実写の焼き増しと、これまで作った特撮シーンのダビングばっかりだね。特に東宝は。
特撮好きなひとなら、これはあの映画からとか、こっちはこの映画でも使ってるとか、関連性が見えて楽しそう。
残念ながら特撮を愛でる素養がないので、特撮がはじまると寝てしまうことしきりだった。
ラスト、一分にも満たない時間だけど、海軍葬のシーンがあった。
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