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父親たちの星条旗のkazu1961のレビュー・感想・評価

父親たちの星条旗(2006年製作の映画)
3.7
「父親たちの星条旗」
原題「Flags of Our Fathers」
2006/10/28公開アメリカ作品 2018-195
再鑑賞

硫黄島の戦い、大平洋戦争で重要かつ激戦だった戦場のひとつです。映画の中でも説明されていますが、日本にとっての硫黄島は、本土爆撃に向かう米軍側長距離爆撃機に対する警戒基地の役割を果たしていたんですね。
そこを舞台にした本作、クリント・イーストウッド監督のもと、米国側の視点で描いた本作と日本側から描いた「硫黄島からの手紙」の両視点か、描かれているのが秀逸です。
プロパガンダに利用されるために撮影された有名な構図の一枚の写真、これを巡っての真実と葛藤、そして辛辣なまでの米国批判がそこには描かれています。
また、日本軍については殆どの描写がなく、顔のない存在としてスクリーンの背後に存在するだけです。この演出が如何にもクール。
この両作品はやはりイーストウッド監督の代表作のひとつですね!

 「許されざる者」「ミリオンダラー・ベイビー」のクリント・イーストウッド監督が、太平洋戦争最大の激戦だったといわれる硫黄島の戦いを日米双方の視点から描く映画史上初の2部作。本作はその第1弾で、アメリカ側の視点による作品。硫黄島の擂鉢山に星条旗を打ち立てた6人の兵士の写真の真実と、戦場から生き残り米本土に帰還した3人のその後の人生を描く。第49回ブルーリボン賞と第30回日本アカデミー賞で最優秀外国作品賞を受賞した。
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