しお

スノーフレークのしおのネタバレレビュー・内容・結末

スノーフレーク(2011年製作の映画)
1.0

このレビューはネタバレを含みます

原作を読んだので視聴しました。時間の制限による登場人物&エピソードの削減、役者さんの演技、脚本、いろんなものに目をぎゅーっとつむっても良いところを挙げるのが難しい。真乃(桐谷美玲)と亨(白石隼也)がシーソー漕いでるとこはかわいくてほのぼのとしたので、このお二人のファンだけが、まぁ見てよかったかな出る時間多いし、って感じの映画じゃないかと。

*****

原作では、真乃は幼馴染の速人のことが忘れられず、もう一人の幼馴染の亨との関係も、二人への好意の違いを、とある事情があって説明できない故に停滞したままです。映画だとその「とある事情」に関してはまるっきり削られています。スノーフレークとスノードロップを間違えたことよりも、はるかにそちらの事情のほうが速人とそっくりな勇麻の大きな違いなのに。このエピソードがなかったことで、「(初恋を匂わせる)幼馴染を忘れられないけど、もうひとりの幼馴染とそれなりにうまくやってる女の子」の図になっててなんだかなーという感じでした。

スノーフレークのことも、原作だと真乃と勇麻が見に行って、(こっそり友達や亨がついてきてて)勇麻の背負っていたものをおろしてあげて、真乃は速人と再会する、カタルシスを感じられるシーンなのに、映画のなかでは何故か順番を入れ替たり勇麻は居なかったりで、肩透かしをくらいました。

インスパイアされた程度なんでしょうが、原作を楽しんだ人間からしてみたら、原作もつまらない作品なんだろうなと思われたら悲しいですね。
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