こつぶライダー

HIRAKATAのこつぶライダーのレビュー・感想・評価

HIRAKATA(2004年製作の映画)
2.5
We are Janne !!
大好きなJanne Da Arcの映画。
というより、企画ドキュメンタリー作品と言った方が当たっているか。

バンドメンバー5人のうち4人が通った母校・大阪府立枚方西高校は合併による廃校が決まった。そこで最後の文化祭でJanne Da Arcが演奏をして欲しいとオファーを受ける。
LIVEを前にして、高校当時のメンバーの想いをインタビュー。そこからバンドの未来を紡いでいく。

映画化に伴い、ドキュメンタリーに沿った別のフィクションドラマの挿入で深みを持たせる狙いが、あまりにも酷い演者と脚色で返って仇となってしまった感が強い。
これを映画という商業目的にしたとするなら、音楽業界として映画業界に謝罪すべきレベルだ…

ただ、私のように、公開から17年経ってなお、DVDを購入し、観て、こうしてレビューとして証を残す人間もいるとするなら、ファンにとって価値ある作品だったに違いない。

惜しまれながらバンド解散を発表した2019年4月から約2年半が経過。
今なお、私の中ではJanne Da Arcが終わりを告げたのを受け入れられずにいる。
そう、まだ終わっていない。
こうしてまだ見ぬJanne Da Arcの姿を発見して、涙を流すのだ。

度々登場する若かりし頃のメンバーは、みんなそれぞれに熱くてギラギラした想いを胸に秘めているのがわかる。
しかし、その17年後にいる自分からは、こんな未来を知りながら楽しむには直視できないインタビューであった。
正直、悔しい気持ちが8割型。
残りの2割は、色んな感情が入り交じった複雑な気持ちでした。
それを払拭するように、静かに流れるエンドロールの「振り向けば…」最高でした。

ありがとう、Janne Da Arc
まだまだ追い続けるし、待ち続けます!
こつぶライダー

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