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聯合艦隊司令長官 山本五十六 -太平洋戦争70年目の真実-のkonpanのレビュー・感想・評価

3.6
【大局観があり、平和を願う筋の通った軍人】
平和を願った男が、開戦の火蓋を切る。早く敵を叩くことで、講和に持ち込み、一刻も早く平和を勝ち取ろうと行動する。矛盾の包含。理不尽の許容と実践。始めた戦を終わらせることが軍人の責務だと言う。

根拠は何か?対米戦に挑める根拠は?敵は恐れるに足らんという根拠は?目と耳と心で世界をよく見る。何事も大元までたどらんと、肝心なことを見落とす。

山本五十六は、国のために尽くした。義をもって報いようとした。百年兵を養うのは1日の用に当てるためだと言った。

山本五十六がブーゲンビルに散ったことで、戦争を終わらせることができる人がいなくなってしまった。

役所広司の目を見開いたところで始まり、最期も見を見開いたところで終わった。現実をよく見るのだ、を物語る演技だった。
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