天豆てんまめ

ストーリー・オブ・ラブの天豆てんまめのレビュー・感想・評価

ストーリー・オブ・ラブ(1999年製作の映画)
2.8
拝啓 ブルース・ウィリス様

正直、私はあなたにラブストーリーを期待していませんでした。
でも、監督はロブ・ライナーだし、私が大好きな「恋人たちの予感」の15年後的なコピーだったし、相手はミシェル・ファイファーだったし、なぜ、なぜあなたをキャスティングしたんですか、ロブ・ライナー!と思いつつ、公開してすぐに見させて頂きました。

禿げているあなたの新婚当初の若い頃、長髪のカーリーヘアー、、全く感情移入できません。

作家という役柄が、そもそも合っていません。そんな繊細にはとても見えません。そういう役はイーサン・ホークに任せましょう。

そして、作家という役柄だけに、何度も出てくるロマンティックな台詞を囁かれても、何かちょっと湿疹が出てきそうになりました。しっとりとした瞳でミシェル・ファイファーを見つめ、あなたは囁きましたね。

「僕の”最高”は君だ」

ゾクゾクゾクゾク~。

初めてのデート、プロポーズ、新婚生活、息子と娘が生まれ、そして情熱が冷めて、カウンセリングを受けて、別居して、離婚するのか結婚生活を続けるのか、悩むあなたの姿。

「結婚とは何だろう」という深遠なテーマにじっくり浸るには、人間の機微を捉えた台詞と、それを自然体に言って違和感のない役者が必要なのです。

「ダイハード」新作、楽しみにしています。
お身体に気を付けて、お爺ちゃんになってもアクション続けてください。
私はこの映画のことは忘れることにします。

                            敬具