こぅ

破壊!のこぅのレビュー・感想・評価

破壊!(1974年製作の映画)
4.3
「指1本触れるな
5本ならいいか」

【カプリコン 1】、【タイムコップ】のピーター・ハイアムズ監督デヴューによる、
【バディ・ポリス・アクション】の佳作。


ロス市警 風紀課に勤務するマイケル(エリオット・グールド)とパトリック(ロバート・ブレイク)は、くたびれたコンビ。
彼らはコールガールのジャッキー(コーネリア・シャープ)を逮捕するが、上司から“ある筋"との“取り引き"に応じて彼女を証拠不十分で釈放できるよう協力しろと言い含められてしまう。
不満を抱えながらも次の捜査に取りかかる2人。場所は、いかがわしいバーだった。
大立ち回りの末、麻薬の売人を逮捕した2人に、またしても“ある筋"からの横やりが入る…。


アヴァンタイトルから
歯医者に向かうグリーンワンピの美女、ジャッキー。
横スクロールのショットが決まる。
タイトルの出すタイミングがまた絶妙。

コールされると、、診察室でいきなり 全裸 のサービス。

それを張り込んでいたバディ。
2人の飄々としたコンビがgood

この冒頭だけでモロ'70年代感ダダ漏れ‼︎

その後、
ジャッキーの部屋にて売春を現行犯逮捕するマイケルだったが、、

家宅捜索〜意表を突く銃撃戦、滑らかなカメラワーク、
市場での追走の先頭にいて、どんどんバックしてゆく移動撮影(シネモービルの効果)のスピード感と緊迫感たるや見事‼︎
良くある後から追うカメラとはワケが違う。
このパートは、本作一番の見どころ と断言出来る‼︎
S・キューブリックのステディカムより唸る‼︎
ここで加点している。

一気に静まる市場、実に 緩急 も効いている。
計算された長回し。
ドキュメンタリー出身監督のキャリアが活かされたと言えそう。

売春婦〜ヤク密売人、手柄を立てようが署長や主任に揉み消されてしまうバディは、独自に動き、黒幕カール・リゾー(アレン・ガーフィールド)をぶっ潰そうとする。
直接挑発するも強気なリゾー。

リゾーの禁猟区にガサ入れ。
「ねぇ ちょっと 客いないよ」って皮肉が良い。

リゾーが黙っているわけが無く、
警告で、手下からズタボロにされるバディ、、

上司からまた警告されるも、、リゾーを張り込み、、
誕生日会に下でバディは大胆に、、これは笑えるケッサク‼︎

クライマックスは、
病院張り込み〜救急車カーアクション。
ここは期待値を下回り、淡白で物足りな〜
(予算不足か⁈)


締め方は、
憎たらしいリゾー。
ストップモーション、ビターなANC的。

ストーリーは、
シンプル且つ王道ながら短尺でアクションとユーモア(ゆとり)、スリルもあってスカッとする90分の'70年代の良品‼︎


伊武雅刀、
富山敬、尾藤イサオ、高畑淳子らによる完全吹替付も嬉しいぞ。
こぅ

こぅ