このレビューはネタバレを含みます
谷があったって山が高けりゃ良いじゃない！
恋人との結婚式を目前に控えた二十歳のソフィ。母ドナの言うように父親はいないものとして過ごしてきたソフィはドナの日記から三人の父親候補を見つける。そうとは知らず結婚式の招待を受け島にやってきたサム、ハリー、ビルの三人。いよいよ結婚式本番、ソフィをエスコートする本島の父親は一体誰なのか。
作品全体を覆う明るさに観ていて自然と笑みがこぼれる、パワフルでポップな作品。これぞミュージカル映画といった所。キャッチーで誰が観ても楽しめるように、という方向に振り切っているために風通しの悪い、何となく抜けの悪い展開に思えるシーンも有りはしたが、キャラクターの色分けが見事に仕上がっていて登場人物が多いにも関わらず観辛さを一切感じさせなかった。
御都合主義が苦手という人には向かない作品かもしれないが、大ヒットを記録し今なお名作として挙げられていることに大きく頷ける仕上がりだった。
