まりぃくりすてぃ

大河の一滴のまりぃくりすてぃのレビュー・感想・評価

大河の一滴(2001年製作の映画)
2.9
ロシア🇷🇺の美しいトランペッターの男性🧑🏼を(不当にではないけど)邪険に扱った日本人に、安田成美が「血も涙もないんね?(私ワガママじゃないもん)!」と叫んだ急な場面を、私はたぶん一生忘れない。「アメリカさんに血を吸われすぎて、僕らは血が薄いのさ。君だって(日本人なら)そうだろ?」と言外に答えてたのは誰? ソフィアローレンたちの『ひまわり』を意識したヘンな映画ではあるけども、どの役者もよかった。 かつてモスクワ映画祭に救われたことで日本のすべての自主映画の始祖となった新藤兼人監督を、私たちの文化はdisregardしすぎ。監督の最愛の愛人だった乙羽信子さんの若い頃にそっくりなうちのママ(エクボは無🙃)は、たまたま現代日本の必読書の一つである矢部宏治氏の『知ってはいけない』(講談社) を読み終わったタイミングでプーチン大統領のウクライナ侵攻直前のロシア国民向け大演説全文全訳(☚NHKウェブニュース)を読んで、「アメリカ許せない。プーチンはまったく正しい」と騒ぎだした。私は「演説前半は鳥肌級に素晴らしいけど、自国の兵士たちに命懸けさせるにはもう一つ二つ足りない部分があるんじゃないの?」と少し冷ましてあげようとしたけど、ママは「プーチンの正しさは明らかでしょ」と憤りっぱなしだ。 2022年3月7日、イスラエルが(2月に続いて)シリア空爆 ❣  2022年1月22日、サウジアラビアがイエメン空爆 ❣  2017〜19年頃にかけてアメリカがソマリアを数限りなく空爆 ❣  この狂った人類世界に「善悪」自体がもうない。自身を「善」と言い張る資格は誰も持たない。恥を知れ、西側。