りり

アンブレイカブルのりりのレビュー・感想・評価

アンブレイカブル(2000年製作の映画)
3.7
「ミスターガラス」を見るために久方ぶりに見返した!といってもほぼ内容は忘れていたので初見みたいな感じで見れた。幸せなことだ。こんな暗いヒーローものはシャマラン監督しか作れないだろうなーという異色ヒーローもので、やっぱりおもしろい。忘れてたけど子供の頃に溺れたことあったなとか、そういえば最近病気してないけどそもそも病気したっけ?とかそんな所から主人公が自身の肉体の尋常ならざる強さに気付くっていう、フィクションにこうした妙に現実的な視点を交えた脚本が監督らしさを感じられてよかった。あとは冒頭の電車内での会話シーンのカメラワークを筆頭に画面作りがいちいち凝っていて、各シーンを丁寧に作ってる感じが伝わってきた映画だった。派手でかっこいいヒーロー映画ではないので、見る人によって好き嫌いは分かれそう。

配信でなくTSUTAYAの店頭レンタルで見たら映像特典で未公開シーンがたくさん見れて、一部はその後の「ミスターガラス」で使われていて嬉しくなった。また、監督が、すごくよく撮れたシーンでも全体との調和を考えて泣く泣くカットする判断を下していることを知れてよかった。最近レンタルしてる店舗が少なくなってもっぱら配信派だったけど、レンタルショップで映画を借りるのも体験としてやっぱり好きだなーと思った。
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