けーはち

アンブレイカブルのけーはちのレビュー・感想・評価

アンブレイカブル(2000年製作の映画)
3.2
「シックス・センス」の稀代のドンデン返しで世に出たシャマラン監督だが、後年の作から見るに実は「こ〜んな荒唐無稽な人物・設定が実在したら、さあ、どうする、どうなるの🤔⁉️」という子供のように純粋な夢想を広げるロー・ファンタジーが真の持ち味なのだろう。「ダイ・ハード」なブルース・ウィリスはスーパーマンよろしく不死身の肉体を抱えて愛する者のためそれをひた隠し凡庸にひっそり生きてきた。そして正反対の虚弱体質の怪人「ミスター・ガラス」サミュエル・L・ジャクソンとの対峙を迎える。正直煮え切らない決着であるが、本作はヒーローの実存と脱構築まででヴィランとの決着は「ミスター・ガラス」に持ち越したのだろう。ただ19年もかかっている間にコミックヒーローをテーマにした「ダークナイト」もMCUも「ジョーカー」もあって、それらより面白くなる未来が見えぬが……