戦後を雑草のごとく生き抜こうとしている中年女性たち。そこに擦り寄る金を無心しようとする男たちの「女は楽でいいね。」の度し難き慇懃無礼さ。連帯という言葉も価値観もないままそれぞれの人生を笑い飛ばしなが…
>>続きを読む話の展開が特にあるわけではありませんが、狭い同世代のコミュニティが一様に老いていく様を淡々と切り取った今作を、血の通った一つの映画として仕上げたのは、まさに役者たちの名演技と、それを安定したカメラワ…
>>続きを読む久方振りに杉村春子の下へ現れた上原謙が鏑木ハルナ(聾唖の女中)との手話による視覚言語から始まり、上原謙の来訪した理由を杉村春子のモノローグで探り、下心が色恋ではなく借金だと判明して彼の若い頃の写真を…
>>続きを読むやっぱりどれだけ画面が変わっても、縦に伸びるものがある。玄関付近でなってる機械みたいな音はなんだったのか。上野駅地下の引きの画が、とくに地上から注がれる白く淡い光と地下の暗さのコントラストがとてつも…
>>続きを読む金貸しを生業とする元芸者(杉村春子)のもとにかつて恋仲となった男(上原謙)から手紙が送られてくる。
若い世代との対比が切ない。
度々愚痴をこぼす細川ちか子&望月優子の仲良しコンビ(なぜか同じ布団…
杉村春子にやり込められる細川ちか子と望月優子は「くさくさ」してるだけかと思いきや、終盤で細川の息子が北海道に発つことになり駅の待合室で若い芸者たちを目にしてから奇跡が始まる。見送りを済ませた彼女らは…
>>続きを読む老いに差しかかった女たち。咲き誇った時分はとうに過ぎ、日々の暮らしは不機嫌だ。それでも子供たちは勝手に親離れし、かつての男はもう輝かない。判っていたけど、踏ん切りをつけないといけない。そんな心模様が…
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