筋が希薄でも、いやもしかしたら希薄であればあるほど成瀬ってクるのかもねえというやつ。「これだけ役者が集まればそりゃある程度見れる」なんていうのは本当らしい嘘で「これだけ役者を集まったからこそ大変」を…
>>続きを読む四人の元芸者が金銭にまつわる世知辛い日常を生き抜こうとする。若さには負けるが、熟した洞察力は、不甲斐ない男性諸氏に呆れながら楽しむ術を模索する。虐げようとする男女差別はここになく、女性の強かさ、男性…
>>続きを読む杉村春子にやり込められる細川ちか子と望月優子は「くさくさ」してるだけかと思いきや、終盤で細川の息子が北海道に発つことになり駅の待合室で若い芸者たちを目にしてから奇跡が始まる。見送りを済ませた彼女らは…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
いわゆる職人美の世界です。文句を言うとこちらに火の粉がかかる、もはや判断は趣味の領域に留めるべき作品。おそらく、「赤線地帯」の登場人物たちの10年後の後日談といったところでしょうか。若尾文子は杉村春…
>>続きを読む新文芸坐 没後50年成瀬特集
成瀬ファンとしてあえて申し上げれば、辛味大根のようなヒリヒリした味わいや山菜のようなほろ苦さも感じられず味付が少々平凡とは言い過ぎか。
更にもって身の程わきまえず誠に不…