杉村春子さん目当て。林芙美子原作をベースにした成瀬巳喜男監督作品。
かつては芸者をしていた4人のアラフィフ女性。金貸しをしているおきん(杉村春子)、彼女からお金を借りている、たまえ(細川ちか子)お…
唐桟に白抜きで「杉村春子」「沢村貞子」「細川ちか子」「望月優子」が並ぶクレジット。全方位的に辛辣な、たいへん成熟した映画。今これを商業作品で作れるか。
女四人のマウント気味の会話が楽しすぎる。初見…
2度目
沢村貞子の店で北海道へと出稼ぎに発つ小泉博との別れを惜しむ二号さん坪内美子の眼帯姿。外して患部の様子を尋ねる婀娜っぽい声と仕草を遠くから眺めながら煙草をふかす貞子の夫・澤村宗之助の目線。人間…
偏愛する映画をメモしておく(no.15)
成瀬巳喜男の偏った傑作。なんなんだろう、これは。金と昔の色の話をするババア映画。
元芸者で金貸しをする杉村春子と、彼女から金を借りている細川ちか子と望月優…
望月陽子のコメディ演技が光りまくる。鼻毛抜き、ギャンブル中毒、極め付けは腰振り歩き。娘から見放された女性も、息子に依存している女性も、子供を持たないという選択をした女性も、何も否定せずに等身大で描き…
>>続きを読む結局何を持てば幸せかは漠然としたままだけど、ラストのモンローウォークもきんの失くしかけた切符も不確かなまま進むことの肯定のようで逞しい。「色んな酒呑んでここもちゃんぽんになってんだ」と頭を指差して酔…
>>続きを読む林芙美子による同名小説は、現在は金貸で生計をたてている50代の元芸者倉橋きんの家に、芸者時代にぞっこんだった田部が訪ねてくるところからはじまります。自らの老いを気取られまいと、ホルモン注射にヒロポン…
>>続きを読む4人の芸者の敗戦での手痛い経験から、戦後の混乱した世の中で満たされない生活を強いられる社会的弱者の女性達のそれぞれの生き様や恋愛感が人間性によりさまざまである事が興味深い。
最近の日本映画に比べて…