スポック

晩菊のスポックのレビュー・感想・評価

晩菊(1954年製作の映画)
4.5
4人の芸者の敗戦での手痛い経験から、戦後の混乱した世の中で満たされない生活を強いられる社会的弱者の女性達のそれぞれの生き様や恋愛感が人間性によりさまざまである事が興味深い。

最近の日本映画に比べて、昭和中期の出演者達は声を張り上げることもなく、目を剥いて大袈裟に驚くこともなく、唾を撒き散らす勢いで喚き散らすでもなく自然体で日常的な演技に感心させられる。