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晩菊のkazu1961のレビュー・感想・評価

晩菊(1954年製作の映画)
3.8
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2022-277 再鑑賞
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-※※※

🖋成瀬巳喜男監督が林芙美子の3つの短編小説『晩菊』『水仙』『白鷺』をひとつにまとめて原作として、元芸者たち4人の盛りのすぎた人生を哀愁を交えながらもユーモラスに描いた秀作です。

🖋金貸しになったきん(杉村春子)と借りる側になった3人(細川ちか子、望月優子、沢村貞子)の人生の明暗、世知辛い世の中を成瀬巳喜男ならではの演出と、4人のベテラン女優の繊細な演技で、見事に描き出しています。静かな迫力とドライなタッチの中で時折見せるユーモアが成瀬巳喜男の世界そのもの。

🖋お金を持ってるのが良い人生なのか?貧乏でも子供がいるのが良い人生なのか?色々考えさせられます。でもそんなこともユーモラスなラスト、望月優子が魅せてくれるモンロー・ウォークで(笑)で終わりました。

😅Story:(参考: Amazon)
かつて芸者だったきん(杉村春子)は、現在金貸しを営みながら生活している。そこにしょっちゅう出入りするのは、彼女の元朋輩たち(細川ちか子、望月優子、沢村貞子)。そしてきんは、昔熱愛していた男(上原謙)が自分に会いたいと言ってきたので、美しく化粧を施してその来訪を待つのだが、彼の目的は借金の催促に過ぎなかった……。

🔸Database🔸
・邦題 :『晩菊』
・原題 : ※※※
・製作国 : 日本
・初公開 : 1954
・日本公開: 1954/06/22
・上映時間 : 101分
・受賞 : ※※※
・監督 : 成瀬巳喜男
・脚本 : 田中澄江、井手俊郎
・原作 : 林芙美子
・撮影 : 玉井正夫
・音楽 : 斎藤一郎
・出演 : 杉村春子、沢村貞子、細川ちか子、望月優子、上原謙

🔸Overview (参考:映画. com)🔸
藤本真澄製作による林芙美子原作の映画化。「めし」のコンビ田中澄江(魅せられたる魂)と井手俊郎(落語長屋は花ざかり)が共同脚色し、「山の音」の成瀬巳喜男が監督している。撮影は「芸者小夏」の玉井正夫、音楽は「金色夜叉(1954)」の斎藤一郎。出演者は「勲章」の杉村春子、「わたしの凡てを」の上原謙、有馬稲子、「七人の侍」の加東大介、「御ひいき六花撰 素ッ飛び男」の小泉博などである。
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