ハル

晩菊のハルのレビュー・感想・評価

晩菊(1954年製作の映画)
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一方は金貸しで夫と子もなく、一方は貧困生活で夫はおらず、子がいる。林芙美子はどちらの在り方も肯定していたのだろうと思う。金、を貸すという職業の女を、非情に描かない、もしくは非情さの裏をさりげなく見せる、ことで、安易に優しさといは言えないが、生きる強さ、のようなものを描く。

男性の描き方がワンパターンだな、と感じた。わかりやすすぎる、浮雲のような、真に迫る感じではない。

オチはよかった。あれで良いのね、と思った。女性が、夫と子供、にかなり縛られていた時代なのが、現代の視点で一層強く印象的だった。あの時代に真剣に作ったら、こうなるのだ、という歴史の一部としての映画であった。

付け足し、アルレッティに似てたな、、、。
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