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男の闘いのmhのネタバレレビュー・内容・結末

男の闘い(1969年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

1876 年アメリカ・ペンシルベニア州の炭鉱が舞台。アイルランド系アメリカ人で構成された秘密結社による原始的な労働運動が題材。
原題は「モリー・マグワイアズ」でそれが秘密結社の名前。たぶんこれはツイン・ピークスでいうところのブック・ハウス・ボーイズみたいな認識で多分あってる。
労使闘争のための集まりというより、互助会みたいなイメージ。資本家の搾取が激しいから、仲間を助けるといった意味合いが強い破壊活動を展開している。
古代ハイバーニアン教団(Ancient Order of Hibernians)という、アイルランドカトリック系の集団も登場する。
ケンカをはじめてから仲間を見分ける符丁など紹介してて、すげーと思った。
入団するまで時間がかかるけど、入ってしまったら固い絆で結ばれる。
話の肝は、それに入り込んだ覆面捜査官の活躍と、彼の行く末。
入坑や、坑内に馬とか、選炭作業、切羽の様子など、実際の炭鉱で撮影されてて、臨場感が半端なかった。
街に出ることが娯楽になっている状況とかうまく描かれててめちゃエモい。
ラストも良かった。
仲間を騙した罪悪感を軽減するためだけに、死刑になった友だちを見舞うくだりも素晴らしい。
かっこよかったのはラストカット。
三つ並んだ絞首台の真ん中のやつだけテストで動かしてみる。板が外れて、重りが吊るされるその音!
で、エンドロール。
完璧かな?
面白かった!
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