小希

Ray/レイの小希のレビュー・感想・評価

Ray/レイ(2004年製作の映画)
4.5

Netflixの”The Greatest Night in Pop”でレイをみて、昔この映画を見たな〜と思い出した。中学生だったかな?
あの頃あんまり音楽に詳しくなかったので、途中までスティービー・ワンダーの物語かと思って鑑賞してた。笑

貧しい幼少期に視力を失い大切な人を亡くし、ハンディがある黒人。あの時代ではとても生き辛いだろうと勝手に同情してたが、音楽は彼の味方でいてくれたみたい。
おかげでお酒やドラッグ、女性関係などいろんなトラブルありまくりでハンディを持ってると思えないくらい気ままに生きてたんだな。何してんねん!って思ったくらい。

でもどれだけの名声を手に入れても小さい頃のトラウマは消えないし、母を思う気持ちは変わらないんだと思うと、奥にある無垢なレイを抱きしめたい気持ちになった。
「あなたは目が見えなくなるけど、バカになるわけではないのよ。」強いお母さん。かっこいいな!

レイはこの作品の完成直前に旅立たれ、私はそのかなり後に鑑賞したんだけど、すれ違うことすらなくてもこの作品に出会えて良かった。
中学生で洋楽にハマった私にレイは新たなジャンルを教えてくれたから。先陣を切った人のひとつの人生を追っていく事で、音楽に敬意を払えるようになったから。
だからNetflixの”The Greatest Night~”で、あれだけの大物アーティスト達ですらレイを崇めていて、ひと目でも拝みたいっていう気持ちが痛いほと分かった。

ていうかこういう風に思わせてくれたジェイミーの演技力も半端ないね!
小希

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