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ケロッグ博士の708のネタバレレビュー・内容・結末

ケロッグ博士(1994年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

ケロッグ博士とは、あのコーンフレークの生みの親のジョン・ハーヴェイ・ケロッグのこと。実際の話をベースにしたお下劣なブラックコメディです。ケロッグ博士はアンソニー・ホプキンスが演じてます。監督はアラン・パーカー。今作の次にマドンナ主演の「エビータ」を撮ってます。

ケロッグのコーンフレークの開発の話は一切出てきません。

ケロッグ博士が運営する健康を目的とした療養所の話。この療養所では肉食禁止、繁殖目的以外のセックスもオナニーも禁止、夫婦は別室などというルールが掲げられているんだけど、狂気的な健康法に取り憑かれた人たちが健康のために勤しむ姿は、どことなくカルト教団っぽいんです。ケロッグ博士はまるで教祖そのもの。

エロが禁止されちゃってるもんだから、入居者がナースとエッチしちゃうわ、外部のドイツ人ドクターからセラピューティックでエロティックな子宮マッサージしてもらっちゃうわ、という感じで、かえって悶々としちゃって性欲が刺激されちゃって、捻じ曲がっちゃってる感じです。

公開当時、アメリカではかなり酷評されていたみたいですが、僕は結構面白くて大好きでした。笑えるエロとお下品さ満載。おっぱいもおじさんのお尻もいっぱい出てきます。ゲラゲラ笑うコメディというよりは、シュールでブラックな笑いという感じです。ちなみに、あの淀川長治さんが今作を大絶賛されていたそうです。さすが。
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