Yoshimune

アマデウス ディレクターズ・カットのYoshimuneのネタバレレビュー・内容・結末

3.6

このレビューはネタバレを含みます

ずっとモの作曲方法がさっぱりわからず、その凄みはサのレトリックによるものだったが、ラスト、脳みそに鳴る各楽器の音色(1楽器ずつバックで流れ出す)に合わせてモが歌い、サに伝える。
サはついていけない、俺もついていけない。

お前、マジか。マジで神の声聞いてるんか!
こういうときにサが全く斜に構えず、捻くれず、ただ翻弄され、必死についていこうとする姿が良い。
どこまでも音楽に真っ直ぐ向き合い、その点においてのみ理解し合う2人。

人生を捧げたのにモに到達し得ないサにとって、自由奔放なモの生き方は嫉妬するしかないのだが、音楽についての問いには決して嘘を付かないサの誇り高さ。

ディレクターズカット版で、モの妻のヌードとそれにブチギレるサが追加されていて、あっぱれ。
サが直前に頭抱えて怯え、マジで色を使いに来た妻にコケにしてんのかと言わんばかりにキレるサ。童貞を神に捧げた男の弱さがプライドと共に暴露される。
Yoshimune

Yoshimune