ポコ太郎

アウシュビッツ行 最終列車 ヒトラー第三帝国ホロコーストのポコ太郎のレビュー・感想・評価

3.7
2021-183

随分前から気になっていたがようやく見る事が出来た!
第二次世界大戦中にアウシュビッツまで行く列車での6日間を描いた作品。その後に関しては有名だが列車内をフォーカスした作品は珍しいと思う。

視聴して改めてユダヤ人迫害の凄惨さに言葉を無くす。当然アウシュビッツに送る目的が目的なだけに高待遇とは思っていなかったが想像以上だった。
動物を運ぶ列車に座るスペースのないくらい人が詰め込まれる。それだけで辛いのに炎天下の中水が入ったバケツ1個にトイレ用のバケツが1個、他食料は無し…の状態で出発。まさに地獄の6日間。
恐らく映画というのもあって排泄物等は配慮されており不衛生さはあまり感じなかったが実際には臭いも酷かった事が想像出来る。この移動に耐えた所で何も報われないのは史実的にも明らかなので本当に救いが無い。

他のホロコースト関連の映画を見た際アウシュビッツへ行く列車を見た時に列車内部の状況を補完する意味でも見て損は無い作品だと思う。面白いなんて言える内容では無いが目が離せない2時間だった。