南アフリカの映画、初めて見た気がする。
1番はじめに思ったのは、
「こんなに物騒だなんて!」っていうこと。
電車に乗ってるだけで物盗りに刺されて死ぬとか、最近、日本も物騒とはいえ、ちょっと自分たちの文化では考えられない。
映画の題名「ツォツィ」と検索すると作品と絡めながら南アフリカの情勢を解説してくれたブログがあり、そちらによると映画だから大げさなのではなく、本当にどこで強盗にに会って、殺されるかわからないんだそう。
貧困からストリートチルドレンになり、愛を知らずに育つと命の重みが感じられない…ということに繋がるのだと思うと、社会の罪でもあるよなぁ…。
血も涙もない序盤からツォツィが少しずつ、愛に目覚めるくだりが静かに沁みる。
愛とは静かな微振動だと思う。
なかなか気付かないけど、届くと魂の深いところまで沁み込むような…そんなイメージ。
ラストは息を詰めて観入り、
心静かに感動する作品でした。