このレビューはネタバレを含みます
お馴染みのあのメロディとともに
これまたお馴染みのガン・バレル・シークエンスで始まる。
007シリーズの幕上げである。
印象的なカラフルなライトによるオープニングクレジットの後に、
杖をついた老人三人組の影絵に変わり、
それがスリー・ブラインド・マイスと名乗る殺し屋のものだと分かる。
彼らによりジャマイカ駐在MI6諜報員ストラングウェイズと秘書メアリーが殺され、Mの命を受けた007ジェームズ・ボンドは現地へと発つ。
世界的犯罪組織スペクターに属するドクターノオにより数々の刺客を送り込まれるが、培った経験と洞察力、またCIAの助っ人もあり、障害を乗り越えてアジトである島に乗り込むが…。
ここまでざっとあらすじを紹介してきた。
中でも個人的には、
相手に銃を向けられるも弾切れであることを見抜き、スミス&ウェッソンは6発だよ、と軽快に反撃するシーンがお気に入り。
それでもともに調査してきた漁師に扮する相棒の忠告は聞かず、潜入した島で出会った謎の美女(今作におけるボンドガールらしい)を優先する始末で好色なところは変わらない。
名作007シリーズの第一作目にして既に完成されているジェームズ・ボンド像。
ショーン・コネリーの渋さたるや男から見てもかっこいい。
ダニエル・クレイグ版しか観たことなかったが、想像以上にオールドシリーズも魅力的であった。
これからが楽しみである。