イチロヲ

若い貴族たち 13階段のマキのイチロヲのレビュー・感想・評価

若い貴族たち 13階段のマキ(1975年製作の映画)
4.0
ずべ公グループの体をなした自警団を統率している空手家の女性(志穂美悦子)が、弱者を籠絡する暴力団と貴族階級の人間に抗っていく。梶原一騎&佐藤まさあきの劇画を映像化している、東映バイオレンス・アクション。

70年代初頭に展開していた女番長シリーズに、志穂美悦子(及びJAC)のアクション成分を含有させたような内容。大きなフォントで「13」(絞殺刑の13階段)とプリントされている、ダサダサTシャツ姿の時点で掴みはオッケー。

中盤に入ると、ヤクザのボス(名和宏)の策略により、主人公が少年院送りにされてしまう。そして、スタンダードな女囚もの路線とヤクザの跳梁跋扈を平行線で描きながら、「エッちゃん、早く来てくれー!」状態を演出していく。

女優陣は別の顔ぶれに入れ替わっているが、ピンキーバイオレンスの総決算的な内容になっているため、常時マックスボルテージを保ちながら鑑賞することが可能。長髪を武器にした暗殺者の役柄で、芹明香が登場するところも必見。
イチロヲ

イチロヲ