内藤誠監督、志穂美悦子主演。
新宿界隈で野良猫グループを率いる日向マキ（通称：13階段のマキ）は、ストリッパーの女を救ったことでヤクザと揉める。
ヤクザの用心棒、元カラテチャンピオンの江藤とマキでタイマン勝負するも、ヤクザの卑怯さを許せない江藤はマキたちを逃がす。
ある日つまらぬことで財閥の令嬢と因縁ができた野良猫グループだが、双方の仕返し合戦がヤクザを巻き込んでエスカレートしていく。
ずっと見たかった作品だが、やっと見れた。
梶原一騎の劇画が原作とあって、スケ番や刑務所、ヤクザなど梶原作品のテイストがてんこ盛り。
小池一夫テイストもあるが、カラテアクションが主軸なのが梶原作品らしい。
白いロングコートに胸に大きく「13」の文字、深紅の手袋にベルボトム、ちょっと既視感あるいで立ちは仮面ライダーストロンガーの城茂だ。
東映製作なだけに音楽は菊池俊輔なので、いつもの仮面ライダーフォーマット。
ショッカーの代わりにヤクザを徒手空拳でぶちのめしていく志穂美悦子。アツい！
ヤクザのところにいつも素手で殴りこみに行くんだよなｗ
志穂美悦子のアクションは突きの速さと回し蹴りの美しさが際立っている。後半のＷヌンチャクのアクションも流石。決め技時の顔芸も気合が入っていてイイ。
当時世界的に見てもアクション女優としてはNo.1じゃなかろうか。
仮面ライダーと違うのは、野良猫たちや敵対する令嬢をいたぶる際は必ず無駄に服を脱がせるアダルト仕様。
今の世の中じゃコンプラ破りまくりで製作不可能。
リンチの仕方も酷くて悪人たちが下衆すぎる。ペンキのような血も飛びまくり。
千葉ちゃんとのエピソードとして、男勝りな志穂美悦子に女性的なしぐさが必要と、
「悦ちゃんは女らしさが足りないから、明日からパンツを履かないで来なさい」とアドバイスした師匠。
今だとあり得ない話で、すごい時代を生き抜いてきたのね、と。
