まりまり

渚にてのまりまりのレビュー・感想・評価

渚にて(1959年製作の映画)
3.0
3月11日が近づくと、東北の復興した街や海や人々の暮らしがよくテレビに映し出されます。けれども、未だに解決していない原発問題にはあまり触れないようですね。問題が多すぎて蓋をしてしまったのでしょうか?

この作品は1959年制作です。
第三次世界大戦の後の世界が描かれています。
放射能に汚染された世界の中で、唯一美しいままに保たれているオーストラリア。ここにも数ヶ月後には放射能が押し寄せて来るのです。残された人々は人生の最後の時を、穏やかに好きなものに囲まれて迎えるしかありません。

老人の夢のような映画なので大嫌いでしたが、見直してみると深い洞察力にあふれた作品に思えてきました。多分に3・11の影響です。
電気を便利に使いながらでは何の説得力もありませんが……
人間は制御できないエネルギーに手を出してはならないと思うのです。

※できるものなら、○電の上層部の人達にも見て欲しい作品です。
まりまり

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