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渚にてのRのレビュー・感想・評価

渚にて(1959年製作の映画)
3.4
北半球が核戦争と放射能で全滅。オーストラリアにうまく逃れたアメリカ兵もいるけど、数か月のうちに放射能が南半球にも迫ってくる。オーストラリア人とアメリカ兵の最後の日々。 絶望的な状況でも自暴自棄にならず、しずかに最後の時を待ちながら、酒を飲み、恋をし、郷愁の念を抱き、別れを惜しむ、あくまで尊厳ある姿で最後まで日常を生きようとする人々。だからこそ胸に迫る悲しみ。ラストショットの重い深いメッセージ。THERE IS STILL TIME...BROTHER. バーで最後のグラスを飲みほして球を打つシーン、釣りをする兵士に潜水艦から話しかけるシーン、潜水艦搭乗直前ペックとガードナーがキッスするシーン、そして、潜水艦をガードナーが見送るシーンの、美しさ、哀しさ!シーンの美しさが、直接哀しさにリンクするのがなんとも!
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