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真珠の耳飾りの少女のlaszloのレビュー・感想・評価

真珠の耳飾りの少女(2003年製作の映画)
3.0
2003年 イギリス

ゴッホを描く“永遠の門”が思ったより面白かったので“芸術家を描く“シリーズとして鑑賞

オランダ 南ホラント州 デルフトで活躍したフェルメールはイタリアやフランスに多い宗教画家ではなく風俗画家として有名でした 何気ない日常を切り取った絵画の中に暗喩がふんだんに取り入れられています 例えば“窓辺で水差しを持つ女”は純潔を捨てようとしてます(何のこっちゃ?)そしてそうしないようにと言う戒めも込めているようです(どこが?)

絵画の世界もワインの世界と同じでハマると奥が深いようです 絵画の表す意味については近年沢山の説明本が出版されてます ハマるなら体力と記憶力がある若いうちにハマるのがお勧めです

永遠の門でゴッホが”僕の好きな画家は”と語った中の1人にフェルメールと同時期にオランダで活躍した“フランスハルス“が居ました 比較するとフェルメールの絵の方が随分と上品ですがその違いは地域性にあるそうです(公家文化の影響を受けた京都のアーティストと商人文化の影響を受けた大阪のアーティストのようなものらしいです)分かりやすそうで分かりづらい説明で申し訳ありませんm(_ _)m

そして“窓辺で水差しを持つ女”を描いた後にあの有名な“真珠の耳飾りの少女“を描きます
本当にあんなことがあったのでしょうか?何しろ300年以上前の絵画です 今となっては真相は誰も知りません でも名画にまつわる色んな出来事があったかもしれないと想像を膨らませるのも絵画鑑賞の楽しみの一つかもしれません

この絵は肖像画ではないということなのでモデルが実在したのか想像の産物なのかさえ分かりません
スカーレットヨハンソンも綺麗でしたが永遠の名画と比較されるのはいささか可哀想です
“真珠の耳飾りの少女“は吸い込まれるような瞳を持った美少女でした
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