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真珠の耳飾りの少女のPoMooNのレビュー・感想・評価

真珠の耳飾りの少女(2003年製作の映画)
3.0
17世紀オランダのヨハネス・フェルメールの有名な北のモナリザとも呼ばれる「真珠の耳飾りの少女」の絵画を題材にしたフィクション。

⚫︎映像は光と影を使い、光の魔術師との異名を付けられたフェルメールの絵から抜け出て動き出した様に美しかった。電気の無い17世紀、蝋燭の炎で作られる光と影。ガラスから差し込む太陽光。絵画を見ている様な錯覚になった。

⚫︎映像は高評価だが、しかし、ストーリーがあまりにも陳腐でガッカリした。少女グリートを演じたスカーレット・ヨハンソンは美しい。が、絵画の少女はもっと無邪気な表情で丸顔だ。ストーリーの内容のせいで苦悩の顔が多すぎるし、、。まして、「真珠の耳飾りの少女」のモデルはフェルメールの娘とも、人物画を書くにあたっての色々なモチーフとも、はっきりとわかっていないのに、下世話で、フェルメール好きな私の中の評価は低い。

⚫︎フェルメールの絵を初めて見たのは中学校の美術の教科書だった。この作品中にも出てくる「牛乳を注ぐ女」や「水差しを持つ女」そして「真珠の耳飾りの少女」が載っていたが、その光の差し込む描き方とフェルメールブルー(後に呼び方を知ったが)に一目で虜になった記憶がある。その時の教科書の題名は確か「青いターバンの少女」になっていた記憶。(何故そうなってたのかなぁ〜?)
2012年この絵画が東京都美術館に来た時、見に行ったが、武井咲が絵画の少女を真似た客寄せパンダになっていたなぁ
No1211
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