キミシマユウキ

真珠の耳飾りの少女のキミシマユウキのレビュー・感想・評価

真珠の耳飾りの少女(2003年製作の映画)
3.6
1665年オランダ。著名な画家ヨハネス・フェルメールに使用人として雇われたグリートはその美しさとアートセンスから少しずつフェルメールに気に入られて……

ハリウッド界で今最も忙しい美女
!!スカーレット・ヨハンソン!!
主演のアート映画。
ゴッホの映画を観て他の芸術家系映画も見たくなり鑑賞。


「心まで描いてしまうの?」


さて先日のゴッホと同様、今回もオランダ黄金時代バロック期の画家フェルメールについて1~2時間ネットサーフィンと絵画の知識を詰め込んでからの鑑賞。

結果:知らなくても普通に楽しめるが、
知っていればより深く理解できる。

という普通すぎる結論に至った。
フェルメールの作品の中でも著名で謎多き
「真珠の耳飾りの少女」
にこんなストーリーがあったんじゃね?
という小説を元に映像化された作品なので、あくまで想像の範囲だがフェルメールをより知ることが出来て大満足。
フェルメール最大のパトロンであったライフェンとの関係や義母の芸術への理解、ウルトラマリンの製造過程とかも見れてオタクであればあるほど嬉しい小ネタは多そうだ(自分はにわか)。
映像と物語全体が絵画のように美しく、セリフで多くを語らない演出も好印象。
グリートとフェルメールの視線や微妙な触れ合いで通じ合う感覚が素敵だった。

主演のスカヨハは絵から飛び出してきたよう。
実際の絵とは似てないんだけど美しさの次元はそのまま。執拗に下唇を濡らされるシーンが個人的に官能的で最高。
フェルメール役はコリン・ファース。
ロン毛似合わねぇ……でもこういう上品な芸術家気質の役は相変わらずお得意。マナーが紳士を作ります。
あとはトム・ウィルキンソンや肉屋の息子がキリアンマーフィでじわじわ笑えます。

フェルメールのことを知らない人もこの絵の事くらいは知ってると思うので、これをきっかけに好きになるのはありかもしれない!
さて、次はレンブラントの映画とかないのかな?笑

芸術好き、フェルメール好き、そして絵画から飛び出してきたスカヨハの美しさを堪能してスマホのロック画面にしちゃいたい同士にはオススメの作品。