茜

ロック・スターの茜のネタバレレビュー・内容・結末

ロック・スター(2001年製作の映画)
2.8

このレビューはネタバレを含みます

なんつーベタなタイトルだよと思いつつ、バンド物が好きなので観てみたけれど、
ロック好きな私にとっては何とも耳に優しい映画で、是非ともこれはヘッドホンつけて視聴して欲しい!

80年代のHRやHMは全く詳しくないけれど、劇中で流れる曲には聞き覚えのあるものがいっぱいあるし、
何よりライブシーンでのバンドサウンドが迫力満点の臨場感たっぷりで最高。
しかも映画に登場する人気バンドのスティール・ドラゴンのメンバーは本物のミュージシャンが演じているらしく、
自分の分かるところではオジー・オズボーンの元ギタリストが参加していたと知って手慣れたギター捌きに納得。

ストーリーは、ロックを愛する人や、特にこの時代のHRやHMを愛する人にとっては賛否あるかもしれません。
そもそも急に憧れ人気バンドのボーカリストに抜擢されるという展開からして初っ端からブッ飛んでるし…。
でも主人公がバンドの世界に染まっていくにつれて、昔から支えてくれた彼女との間に少しずつ溝が出来ていくという展開は結構リアル。
最後に主人公が選んだ道も理解や共感は出来るけど、ロックに未来や希望を無くしてしまうという展開は少し悲しいかな。
確かに人気が出るにつれて、その世界に失望や虚しさを感じてしまうという事もありそうだし実際あるんだろうけど、
旧ボーカリストや主人公にとって結局ロックは通過点になってしまったというのは、今現在もロックを愛する自分にとってはちょっと寂しかったり…。
バンド運、メンバー運がなかったんやろうな…という事にしたい(笑)
茜