マーク・ウォールバーグ演じるメタルにーちゃんがどハマりな映画です。
この役、最初はブラピがキャストされていたってiMDb 等で読んで驚いたのですが、私ブラピの方がマーク・ウォールバーグより好きだけど、この役はマーク・ウォールバーグで良かったと思いました。
このメタルにーちゃん、クリスのリアリティがすごい。ほんっとにメタルにーちゃんって、すごい奇抜な恰好しているくせに、ニコニコしていい人多いんだよね。コピー機の出張修理屋さんをしていて、長髪を後ろで結んでワイシャツにネクタイしているとか、も~私の友達みんなこんな人たちばかりだった(笑)
メタルのコンサートに行くときはみんなで車相乗りして、メタルビンビンにかけながら全員ヘッドバンギングしているところとかもう爆笑!隣に止まったトラックの運ちゃんに「いぇ~~い!」みたいな。
あと、ケンカするときに「俺のケープを引っ張るな!」って衣装を気にするところとか(笑)
お父さんとお母さんがクリスを応援しているところもあるあるだなあと思った。コンサート行くとき化粧して部屋から出てくると、親戚のおばさんが「あらクリス元気~?マスカラにじんでるわよ」なんて拭いてくれたり。
この屈託のないクリスが、自分の憧れるスティール・ドラゴンのボーカル、ロブの後釜としてバンドにリクルートされ、一夜にして「ロックスター」になってしまった顛末を描いているのですが、この話は実話に基づいているんですよね。
モデルになった人はティム”リッパー”オーウェンズって人で、ジューダス・プリーストの伝説のボーカリスト、ロブ・ハルフォードの後釜に座った人なのですが、劇中にもあるようにティムが所属していたジューダスのトリビュート・バンドのビデオを観たメンバーが、直接電話してきたらしい。
しかし、基本的な設定以外は全部創作らしい。ジューダス・プリーストのメンバーは、映画制作参加に積極的だったんだけど、結局はスケジュール調整が上手く行かなくてコンサルトしなかったらしいし、ティム本人がなんか助言したのかどうかは特に言及されていない。
劇中ではみんな長髪で、当時のLAメタルのパロディっぽいけど、ジューダスってもっと硬派なイメージで、スティール・ドラゴンも全然ジューダスっぽくないし。
キャストも、ジェイソン・ボーナムやザック・ワイルドなど、メタルのミュージシャンたちがキャストされているのですが、個人的に特に思い入れのある人達ではなかったです。唯一、スローターのブラス・エリアスだけが「誰だこれカッコいい!」って思ったけど(笑)
マーク・ウォールバーグはヒップホップの人なのに、ここまでリアルに化けたのは称賛したい。
ネタバレになると申し訳ないので、この先はコメント欄で!