ゆり

新源氏物語のゆりのネタバレレビュー・内容・結末

新源氏物語(1961年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

デジタル修復された平安絵巻は新鮮。

幼い頃に母を亡くし母に似た人を深く恋慕しさらに心の拠り所を求め、あちこち女性に手を出した結果…正妻が他の女性の怨霊に取り憑かれる。六条御息所の情念の深さが凄まじく生霊の表現が意外とリアルでゾクっと寒気が…

それにしても理性というものはなかったのね…多情な光の君には。
自ら須磨へ退去ところで終了…別離の心情描写の空の美しさが一段と儚さを感じた。

宮中の陰湿なイジメとか権力争いとか女同士の諍いとか見ると、紫式部が描いた千年前も今とそんなに変わりはないなと。

とはいえ、源氏物語をあまり詳しく知らなかったので興味を持つ契機となった。
ゆり

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