あんず

新源氏物語のあんずのレビュー・感想・評価

新源氏物語(1961年製作の映画)
3.2
むかし、漫画『あさきゆめみし』を読んでいたので何とか駆け足の展開に付いて行けた。今年の大河を楽しみにしているのもあって観てみたけれど、良かったのは美しい衣装や女性たちを見れたことくらいかな。

漫画を読んだ時から思っていたけれど、何でみんながみんなあんなに光源氏を好きなのだろう。イケメンで地位もあるのは分かるけど、あんな強引に襲われて受け入れる?愛が芽生える?今も昔も性的同意の難しさを感じる。

映画ではほとんど描かれていなかったけれど、漫画の方だと一度関係を持った女性のことは火遊びとか性的な捌け口ということではなくちゃんと面倒を看ていて、優しくて情の深い人物だと見受けられた。

母親との関係がうまく築けないとプレイボーイになったり、女性関係でこじらすなとこの作品以外にもいくつかの作品を通して思う。いつの時代も男性にとって母親は特別な存在なんだな(女性にとってもまた別の意味で特別だけれど)。
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