ゴン吉

新源氏物語のゴン吉のレビュー・感想・評価

新源氏物語(1961年製作の映画)
3.9
美貌と職位を兼ね備えた宮中随一の好色男である光源氏の浮世を描いた歴史ドラマ。 
昭和三十六年芸術祭参加作品。 
原作は直木賞作家である川口松太郎の源氏物語を元にした小説。
市川雷蔵が主演、寿美花代がヒロインを演じ、若尾文子、中村玉緒、水谷八重子、高野通子、長谷川彰子、水戸光子、中田康子らが共演。  

帝を父に持つ光源氏(市川雷蔵)は生まれてすぐに母親・桐壷(寿美花代)を亡くしたため、母親の愛情に飢えていた。好青年に成長した光源氏は、宮の女性達の憧れであったが、左大臣の娘・葵の上(若尾文子)を正妻に迎えた。ある時、光源氏は、宮中で母とよく似た藤壷(寿美花代)を見かける。藤壷は帝の想い人であったが、光源氏は母の面影のある藤壷に想いを寄せて、強引に一夜を共にしてしまう…  

当時の人気役者の市川雷蔵が色男の光源氏を演じ、豪華女優陣が競演している。
光源氏の女性関係を描いた歴史ドラマで、母の愛情に飢えた光源氏は、彼の美貌を武器に女性であれば年配から子供まで次々と我が物にしていく。
尼寺の幼女をさらったり、帝の女にまで手を付けて妊娠させてしまうなど好色ぶりにブレーキがかからない。
弄んだ女性の怨念がもののけとなって妻に憑りつかれるほど。
ある時、新帝の妃となった朧月夜と情事を楽しむが、人に見つかってしまい、逃げる際に自分の帯を現場に置き忘れてしまう。
果たして光源氏の運命は如何に?   

2024.1 NHKで鑑賞(BSプレミアム・4Kデジタル修復版)
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