土屋ノリオ

王になろうとした男の土屋ノリオのレビュー・感想・評価

王になろうとした男(1975年製作の映画)
4.0
「ジャングル・ブック」の著者でもあるラドヤード・キプリングの原作を基にした、雄大な冒険ロマン映画。名匠「ジョン・ヒューストン」監督がメガホンを撮った作品で、本作でも1976年 アカデミー脚色賞にノミネート。「ショーン・コネリー」「マイケル・ケイン」の絶妙なコンビが、発展途上国の人々を軽く扱い、しっぺ返しを食うと言う、現代にも通じる、実話とは言わないまでも実在の2人がモデルの物語。

「世界のどこか未開の地に出かけていってそこを征服して王様になる」

「ダヴィンチ・コード」でも話題になったフリーメイソンが要になってくるストーリーが深みを増し、無駄なシーンも無く、展開も早めなので飽きることなく鑑賞できる。この頃の「ショーン・コネリー」は脂ぎって野心的で本当にハマっているし、ラストの主演の二人のシーンは男泣きしてしまう。

未見の方には観てもらいたい隠れた名作。
土屋ノリオ

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